京都・山科区音羽。
わき水が流れるこの地で、
らくの助とワルの助は生まれ育った。
性格は違うが、
いつも一緒に街を駆けまわる大の仲良し。
川で遊んでいたとき、
ワルの助のいたずらに
驚いた小さな女の子が
川辺で足をすべらせて
川に落ちてしまった。
真っ先に気づいて叫んだのはワルの助。
飛び込んで助けたのはらくの助。
女の子は無事だった。
びしょ濡れのらくの助は
やさしく声をかけた。
「だいじょうぶ?こわかったね。
けがしてない?」
その日を境に、ふたりは
困っている人を見過ごさない
「やさしさのパトロール隊」として動き出す。
違う性格、違う得意分野。
でも目指す未来は同じ――
「みんなが安心して
笑って暮らせる街にしたい」
音羽の水のようにやさしく、
ときには勢いよく。
ふたりの物語は、今も街を流れ続けている。














